皆様、「パティスリー リョーコ(PÂTISSERIE RYOCO)」をご存知でしょうか。
港区高輪に位置する、完全予約制のケーキ屋さんです。今回は、私がこちらのパティスリーでもイチオシのアントルメ、モンブランをご紹介します。
行列の多さから完全予約制となった、幻のパティスリー
パティシエールは竹内良子さん。
南仏の「ミシェルブラン」、パリの「アルノ・ラエール」で修業を重ね、帰国後東大阪のパティスリーをオープン、そして東京に移転されました。今でも大阪時代のファンも足を運ぶ大人気のパティスリーです。
こちらのお店は、HPで予約し、事前にクレジットカードで決済をする前払い制。受け取り日時を選択し、お店に商品をピックアップしに行くというスタイルです。
営業日は月の半分ほど。人気商品は、予約でも早い段階で売り切れてしまうこともありますが、だいたい1週間後くらいの受け取り日時を選択すれば購入しやすい印象です。
ちょっと変わったスタイルですが、それでも、パティスリー リョーコさんの虜となるファンは数知れず。
最寄駅は高輪台。そこから閑静な住宅街を5分ほど歩いた所にお店はあります。
迫力満点のモンブランは、ビジュアルも味わいも芸術的
そして、こちらがお持ち帰りした、直径14cmのモンブラン。迫力満点です。ずっしりと重たい。予想以上に重たい。この重みが、中身の充実度を物語ります。
土台はダックワーズ。アーモンドの風味を醸す軽いダックワーズ生地の上にラム酒香るカスタードクリーム、和栗のシブーストクリーム、ミルクの濃い生クリーム、和栗のマロンクリームという構成です。
マロンクリームの絞り方なんて、もはや芸術の域。繊細でとても可愛いです。
ダックワーズは、さっくり、もっちり。ふんわりというより食べ応えもあります。
その上のカスタードクリームは、ややかため。他の層に比べて甘いのですが、このもっちりとしたカスタードクリームが私は特にツボでした。
濃厚で甘さが絶妙、コクがあるのに後味はさっぱりとしていて、やみつきになります。
印象的なのは、黄色の濃さ。新鮮な卵へのこだわりが強いと聞きましたが、卵黄が多いようで、しっとり、もっちりと味わいがあります。豪快なのにうっとり味わえる、存在感のあるカスタードクリーム。
シブーストクリームも、和栗のマロンクリームも、しっかり甘い。でも後味がさっぱりなのは、食材の質の良さゆえでしょうか。甘すぎず、でもしっかり甘い。こってりしすぎず、でも濃厚。絶妙なバランスなのです。
繊細なマロンクリームの仕事はまさにアートですが、ボリュームたっぷりのビジュアルと、迫力のある味わい。食材へのこだわりや、作りの繊細さの一方で、見かけや味わいには良子さんの豪快な愛情さえ感じられ、癖になります。
クリームや生地、ひとつひとつの質を追求し尽くされていることを、ひとくち食べるたびに感じる。まさに、極上の味わいです。
確実に購入できるのが、かえってありがたい完全予約制
こちらで4,200円。決して安くはないですが、この質とパティシエのこだわりの深さを感じる味わい、お値段以上だと心の底から思います。
完全予約制と聞くとハードルが高く感じられるかもしれません。でも、パティスリー リョーコさんには「あるべきハードル」だと私は感じます。
長蛇の列に並ぶことなく確実に入手できるなら、かえって嬉しい。夫と2人、2回に分けていただきましたが、冷蔵庫にこのモンブランが待っていると思うだけで1日HAPPYに過ごせました。幸せをもたらしてくれる、迫力満点モンブラン。皆様も、是非ご賞味ください。
パティスリー リョーコ(PÂTISSERIE RYOCO)
住所:〒108-0074 東京都港区高輪3-2-8
Phone&Fax:03-5422-6942
営業時間:12:00~17:00(ご予約制)
定休日:不定休
公式HP