東京・千代田区の赤坂プリンス クラシックハウスのレストランLA MAISON KIOI(ラ メゾン キオイ)。
1930年に建てられた東京都指定有形文化財としても知られる、歴史ある建築をリノベーションし、今改めて人気を集めています。おしゃれで洗練されているのに、どこか懐かしい。クラシックハウスならではのクラシックなアフタヌーンティーをご紹介します。
東京都指定有形文化財の優美な邸宅で
永田町駅、赤坂見附駅に隣接し、アクセスも抜群。おとぎ話に出てくるような可愛い洋館が目を引きます。
宮内庁御用達の職人の手で、国の要人のために作られたこの邸宅は、内外から見て楽しむだけでなく、中で食事を楽しむこともできる特別な場所。
クラシックな3段スタンドのアフタヌーンティー
店内は調度品も美しく、目を奪われます。まるで宮殿のように華やかで重厚感のある空間。そこに登場したのはクラシカルな3段スタンドのアフタヌーンティー。
まさにクラシックハウスのクラシックアフタヌーンティー!余計なものを削ぎ落とし、見た目も味わいもシンプルですが全てが「ちょうど良い」。格式を感じる品々です。
王道に見せかけ、味は逸品
上から1段目:繊細なスイーツたち
グラスに入ったフランボワーズとイチジクのパルフェ 生クリームとホワイトチョコレートのせ、マカロン2種、いちごのタルト、自家製カヌレ、バタークッキー、シュークリーム。
バタークッキーは、素朴で昔懐かしい優しい味わい。食感はサクッと、ほろっと。いつまでも噛み締めていたくなるバター味が、たまりません。マカロンはパティスリーサダハルアオキの監修です。
2段目:シェフ特製アップルパイ
アップルパイは、焼きたてで供されます。ほかほかのアップルパイを頬張る幸せ…。
カスタードソースをかけて、いただきます。このカスタードも、ちっちゃいミルクピッチャーに入っていて、それがまた可愛い。
外側サクサク、内側しっとりのパイ生地に、りんごがゴロゴロ入っています!こんなにりんごを存分に楽しめるアップルパイは、なかなかお目にかかれません。
ひとつひとつ新鮮で、とてもおいしいのに、やっぱりどこか懐かしい。クラシックアフタヌーンティーならではの魅力です◎
3段目:サンドイッチ
サンドイッチはチェダーチーズ、サーモンとディル、キュウリとハーブの3種類。とてもシンプルで、パン生地や具の素材の味がすっと入ってきます。
質の良さというのは、こういうことか、と。改めて感じ入ってしまいます。余計なもののないおいしさに、心が正される感覚。
紅茶は、茶葉を毎回変えられます。オーガニックティーやデカフェなど、種類も豊富でうれしい。私は、爽やかなフレッシュミントティーが特に気に入りました。
華やかな調度品を楽しみながら、時空を旅する空間
80年以上もの間、たくさんの賓客が過ごしてきた特別な空間。特に私の目がハートになったのは、こちらの食器棚です。
お部屋と共に長い月日を重ねてきたからこそ、空間に自然と馴染み、溶け込んでいます。昔から愛用されてきた物が大切に、でもさりげなく、そのまま飾られており、改めてこの場に居られることの贅沢さを感じます。
ロマンあふれる世界観にうっとりしていると、時が経つのはあっという間。昭和初期にタイムスリップしたかのような、味わい深い午後のひとときでした。
アクセスばっちりなのに、閑静で優美な空間。その世界観を体現するアフタヌーンティーです。空間そのものの価値はもちろん高いですが、それを上回るクオリティのスイーツとサンドイッチでした。上質なシンプルというものがいかに贅沢か、改めて勉強させていただきました。
ただ素敵な空間やおいしい料理への満足を超え、時空も超えたような非日常感。心地良い余韻に浸れます。クラシカルを味わいたいときに、どうぞ。
赤坂プリンス クラシックハウス「LA MAISON KIOI」
住所:〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町1-2
東京ガーデンテラス紀尾井町内 永田町駅・赤坂見附駅より徒歩1分
電話番号:03-6261-1153
公式HP
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