爽やかな風と日差しが気持ち良い今の季節。新緑が見えるテーブル席のあるパティスリーで、ゆっくりとスイーツを堪能してみてはいかがでしょうか?
茗荷谷駅から徒歩約7分。ゆるやかな坂道が続く播磨坂を下ると「L’essentielle(レセンシエル)」があります。
心地良い風が店内を吹き抜けるオープンエアの開放的な空間は、まるで海外にあるカフェのよう。
お喋りに花を咲かせるグループ、仕事の合間に休憩へ訪れた人。平日にもかかわらず途切れること無くお客様が来店し、思い思いの時間を過ごしていました。そう、新緑の美しい今が狙いどきです!
『香り』がテーマのパティスリー。人の記憶に残る“香りと美味しさの関係”
若手新鋭パティシエとして注目されている、オーナーパティシエの牛島 源希シェフ。
高校卒業後、地元である岡山県津山市の「Salon de the La Provence(ラ・プロヴァンス)」から修行をスタート。世界的に活躍する有名パティシエ・青木 定治氏との出会いが大きな転機となり、東京に上京して「Patisserie Sadaharu AOKI paris(パティスリー・サダハル・アオキ・パリ)」で経験を積みます。
その後、さらに腕を磨くため渡仏。フランスにあるレストランの「KEISUKE MATSUSHIMA」で修行。帰国後、2015年に「L’essentielle(レセンシエル)」をオープンしました。
フランス語の店名は英語だと“エッセンシャル(香り)”という意味で、牛島シェフの作るスイーツは香りにこだわりがあります。最初のひと口目の幸福感、長く続く余韻。出会いから別れまで魅了されます。
「香りにこだわるスタイルは、フランス・ニースにある「KEISUKE MATSUSHIMA」で修行時代に学びました。
南仏はラベンダーやハーブなどの香りが生活の中心にあって身近な存在です。その経験が今の僕のスイーツ作りに活かされています。」
ショーケースを覗いてみると、山椒、カルダモン、ローズマリー、ミント…!それぞれに必ず香りの要素が入っています。どんな味わいか一つ一つが気になりますね。
香りといっても鼻先から入ってくるキツイものでは無く、喉の奥から鼻に抜ける心地良い匂い。香りを熟知したうえで作る牛島シェフのスイーツは、素材と見事に融合して、いつまでも記憶に残る体験をさせてくれます。
スイーツの美味しさは味覚だけで感じているのではなく、香りが深く関わっているんですね!
香りが見事に融合する!五感が満たされるおすすめの5選
プティガトーは師である青木 定治氏から受け継いだスタイリッシュな細長い形で展開。あえてシンプルにまとめた見た目は洗練されていて、牛島シェフの感性が存分に活かされています。おすすめの5品を紹介します。
ニソワ
420円(税込)
修行先のフランス・ニースにある「KEISUKE MATSUSHIMA」のスペシャリテ(看板商品)をケーキで再現した、牛島シェフにとって思い入れのある一品。
ココナッツの生地とトロピカルフルーツのジュレに、バジルの爽やかな香りが加わって、常夏の楽園を思わせる味わい。
フォレテヴェール
500円(税込)
フランスの代表的なスイーツである「フォレノワール」を、まぶしい新緑を思わせる抹茶主体にアレンジ!
抹茶の生地とバニラクリームで挟んだキルシュ漬けのグリオットチェリーの芳醇な香りが広がり、チョコレートガナッシュと共に余韻までも贅沢に。
フロレゾン
450円(税込)
ヘーゼルナッツの生地にフランボワーズのムースを層にして、さらに重ねたのはピンクペッパーの生地!
ピンクペッパーはコショウと違って刺激や辛味は一切無く、フランボワーズの酸味を洗練した味に際立てる名脇役になっています。『開花』をイメージした見た目も華やかな一品です。
フロマージュユズ
450円(税込)
山椒を組み合わせて和テイストにまとめた柚子のレアチーズケーキ。香りを出し、キレを出す。シンプルなイメージのレアチーズケーキでさえも、牛島シェフの手にかかれば香りで魅力的な一品に変わります。
シューアラクレーム
350円(税込)
食べた瞬間に驚くのは、カスタードクリームからの香り立ち!バニラビーンズでは無く、一風変わってトンカ豆を使用。このアーモンドのような形をした黒い粒がトンカ豆です。
杏仁やバニラに似た奥行きのある甘い香りが、長く心地良く続きます。
表面にまぶされたヘーゼルナッツとアーモンドの香ばしさも相まって、まさに“ご褒美シュー”です!
プティガトーには無い個性が思わず食べたくなる!特別な日に覚えておきたいホールケーキ
季節のフルーツケーキ
4号(2〜4名様分) 2,750円(税込)
5号(4〜6名様分) 3,500円(税込)
プティガトーとは一転、ホールケーキはシンプルを極めたもの。ふわっとした生地に甘さ控えめの生クリームが口の中で絡み合って一体感のある味わいです。
「ホールケーキは誰が食べても美味しいと思えるように心がけています。あくまでもシンプルに、けれども見た目は綺麗に仕上げていきたいです。」
素材を美しく魅せるデコレーションは牛島シェフならでは!シンプルといえど、オリジナリティを盛り込みつつ、至極の美味しさと華やかさを実現したホールケーキは思い出に残るひとときを彩ってくれること間違いなしです!
また、事前予約をすればプティガトーをホールケーキのサイズで作ることも可能なので、お気に入りの味を見つけたら、特別な日は大きなサイズで思いっきり堪能してみてはいかがでしょうか?
五感で味わう優雅なティータイムに、香りのアクセントを添えて
香りが忘れられない感動をもたらしてくれる「レセンシエル」のスイーツ。新緑の季節だけではなく、春は桜、秋は紅葉、冬は雪景色とテーブル席からの眺めは変化し、その開放的な空間は美味しさと共に心に刻まれます。
ドリンクは全てケーキとのマリアージュが考えられ、ラ・マルゾッコ社のストラーダというエスプレッソマシンを使うことによって専門店並みのコーヒーやエスプレッソが提供出来るのだとか。
今度の休日は、大切な人や気の合う友人を誘って「レセンシエル」でティータイムはいかがでしょうか?新緑の東京で過ごす大人の休日を。
L’essentielle(レセンシエル)
住所:東京都文京区小石川4-16-7
丸ノ内線 茗荷谷駅から徒歩約7分
営業時間:10:00〜19:00
定休日:木曜日
公式HP
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