会場に一歩足を踏み入れると、そこはチョコレートの香りが立ち込める空間。甘い香りの空気を胸いっぱいに吸い込むと、なんともいえない幸福感で満たされます。
年に一度のチョコレートの祭典「SALON DU CHOCOLAT(サロン・デュ・ショコラ)」。チョコレート好きの方にとっては、待ちに待ったイベントですよね!日本で16回目の開催となるサロン・デュ・ショコラ2018東京には、世界各国の有名ブランドはもちろん、今年度初出展のブランドまで、気になるチョコレートが目白押しです。108ものブランドが集まるショコラのラビリンス。そのなかでも、日本に上陸して間もないブランドを中心にレポートしたいと思います!
日本への愛がチョコレートに!
フランス未発売!真珠にインスパイアされたチョコレート François Gimenez(フランソワ・ジメネーズ)
ペルル 3種 ¥2,376(税込み)
フランス・リヨンの「François Gimenez(フランソワ・ジメネーズ)」。真珠をイメージして作られた「ペルル(フランス語でパール)」は、日本のミキモトパールを参考にしています。その精度を高めるため、フランソワ・ジメネーズ氏が自ら三重県の伊勢志摩を訪れ、ミキモトパールを見学されたそうです。
残念ながら完売してしまっていた「ペルル デュ ジャポン」は、つややかな白いチョコレートで、まさに真珠のような美しさです!丸いホワイトチョコレートの中には柚子が入っていて、和テイストな味わいを楽しめます。柚子はまだあまりフランスでは馴染みのない素材であるため、フランスで親しまれているマンゴーやパッションフルーツなどを使ったカラフルなペルルも用意したとのことでした。
フランスに先駆けて、日本で初登場となったこの商品。ジメネーズ氏は「フランスより日本を優先したんだよ!」と気さくに語って下さいました。
カラフルで大胆なチョコレートに注目!
世界で活躍するアジア人女性ショコラティエ JANICE WONG(ジャニス・ウォン)<初出展>
JW シンガポールシグネチャーシリーズ(3個入) ¥2,042(税込み)
「ジャニス・ウォン」。マーブル調の色使いとブロック型のチョコレートが目を引き、今回取材に行く前から気になっていたブランドのひとつです!
アジア最優秀パティシエに2回選出されているジャニス・ウォンさん。ショコラティエとしてだけではなく、エディブルアート(食べられるアート)を得意とするアーティストとしても有名です。
パッケージや今回のブースのデザイン、NEWoMan SHINJUKUに構える店舗で使用している食器なども、すべて自分でデザインされているそうです!自由な色使いで、かわいらしいポップなデザインのチョコレートは、女性ならではの感性で生み出されるものといえるでしょう。色鮮やかでフォトジェニックな「ジャニス・ウォン」のチョコレートは、贈り物にすれば喜ばれること間違いなしです。
彫刻チョコレートのペンギンがお出迎え!
天才ショコラティエのアートなショコラギャラリー Patrick ROGER(パトリック・ロジェ)
ボワット ドゥミスフェール(9個入) ¥8,640(税込み)
まるで惑星のような美しいドーム型のチョコレート。パトリック・ロジェ氏もまたショコラティエ兼アーティストであり、スタイリッシュなビジュアルのチョコレートやパッケージに心を奪われてしまいます。
フレーバーはライムとキャラメルの「アマゾン」、バーベナと柚子の「ソヴァージュ」、はちみつとキャラメルの「ミストラル」の3種類です。
ブースのショーケースの上には大きなチョコレートのペンギンが…!ロジェ氏の遊び心が感じられます。
完全オリジナルのデザインが魅力!
スペシャルなチョコレートが手に入る INTUITIONS by Jérôme De Oliveira(アンテュイション バイ ジェローム・ドゥ・オリヴェラ)<初出展>
ショコラ アソート(24個入)¥11,880(税込み) ※写真は8個入り
しずく型の独特なシルエットは、チョコレートが溶けている様子をイメージしているそうです。この形には、「一目で自分が作ったものとわかるように」というオリヴェラ氏のこだわりがあります。24個入りのアソートは、キャラメル4種、プラリネ4種、ガナッシュ4種のすべてのフレーバーを一気に堪能できるボックスです。
ギモーヴ ア ラ ローズ(9個入) ¥4,536(税込み)
なんともかわいらしいバラのギモーヴは、実際にバラを混ぜ込んで作られています。使用されているのは「センチフォリア」というきれいなピンク色のバラで、5月にしか咲かないとても希少なものです。それを1年分収穫して、ギモーヴの材料として使うのだそうです。香りを抽出して使うのではなく、花びらそのものを生地に混ぜ込んでいるため、バラの香りが繊細に鼻の奥を抜けていくことが特徴です。
先ほどご紹介したフランソワ・ジメネーズ氏のもとで修行した経験をもつオリヴェラ氏。イケメンショコラティエの師弟関係にきゅんきゅんしてしまいました!
フランス本店の人気フレーバーが楽しめる!
新進気鋭の人気ショコラティエ Quentin Bailly(カンタン・バイィ)<初出展>
ショコラ アソート(16個入) ¥6,156(税込み)
本店でも人気のチョコレートがバランスよく詰められた16個入りのアソート。ジャスミンやヒマラヤ産の塩などを材料にしたフレーバーが楽しめます。
「油分を落として作っているから、たくさん食べても重たく感じないんだよ。」と語ってくれたカンタン・バイィ氏。口当たりの軽いチョコレートを作るために、カカオの油分をできるだけ落とすよう工夫されています。バイィ氏は、日本の食文化への興味が深く、柚子やみかん、すだち、ポン菓子など、日本の食材を積極的に取り入れたチョコレートを作っています。
「日本では、高いお店じゃなくても、ふらっと入った食堂でおいしいものが食べられる!」と日本での食事を絶賛してくれました。好きな和食はしゃぶしゃぶ、焼肉、とんかつだそうで、甘いマスクの肉食系ショコラティエでした!
ソフトクリームでショコラ熱をクールダウン!
カカオへの愛と情熱があふれる日本のショコラティエ CHOCOLATIER PALET D’OR(ショコラティエ パレ ド オール)
ソフト パレドオール ブラン プリュス(1個) ¥551(税込み)
サロン・デュ・ショコラ会場内では、その場で食べられるスイーツもたくさん販売されていました。
今回いただいたのは、「ショコラティエ・パレ・ド・オール」の『ソフト パレ ド オール ブラン プリュス』。トッピングされたカカオの粒がとてもかわいらしく、迷わず購入してしまいました。コクのあるカカオ風味のソフトクリームですが、さっぱりとした口当たりでとても食べやすいです。デザニュー編集部スタッフは2人でシェアして食べましたが、1人ひとつでもぺろっと食べきれる軽さでした。
ひんやりとした程よい甘さのソフトクリームは、会場内をたくさん歩き回ってちょっと疲れたころに食べると、体に染みわたるおいしさです!これからサロン・デュ・ショコラに行く予定の方はぜひ食べてみてくださいね。
見た目、味、香りでも楽しめるサロン・デュ・ショコラ2018。チョコレートを購入するだけでなく、実際にショコラティエに会ってお話ができるというのも魅力のひとつです。お会いしたショコラティエのみなさんは親切な方ばかりで、とても興味深く、参考になるお話がたくさん聞けました。
また、購入したチョコレートをご自宅でゆっくりと味わうのも至福の時間です。デザニュー編集部スタッフも、ついついたくさんお土産を買ってしまいました。どれから食べようかとわくわくしています。
東京会場は今週末までの開催なので、ぜひチケットを購入して足を運んでみてください。入場チケットが時間帯別になっているため、混雑をあまり気にせずにゆったりと楽しめるようになっています。憧れの有名ショコラティエに会えるかもしれませんよ!
サロン・デュ・ショコラ 2018
【一般会期】
期間:2018年1月22日(月)〜28日(日)
時間:各日10:00〜20:00
会場:新宿NSビル 地階=イベントホール(東京都庁舎隣り)
住所:東京都新宿区西新宿2-4-1
※新宿SNビルのみ、時間帯別入場チケットが必要です。
※販売状況により商品が売り切れる場合があります。
サロン・デュ・ショコラ 2018公式ページ
チケット購入ページ
【その他開催地情報】
・丸井今井札幌本店
期間:2018年1月31日(水)〜2月14日(水)
・ジェイアール京都伊勢丹
期間:2018年1月31日(水)〜2月14日(水)
・ 仙台三越
期間:2018年2月1日(木)〜2月14日(水)
・岩田屋本店
期間:2018年1月25日(木)〜2月14日(水)
・名古屋栄三越
期間:2018年1月31日(水)〜2月14日(水)